保険の種類

自動車保険には、自動車損害賠償保障法(自賠法)という法律により、
加入を強制されている自賠責保険と、自由意思で加入する任意保険とがあります。
ここでは、それぞれの保険について、内容や補償の範囲を説明します。

自賠責保険(強制保険)

自賠責保険と任意保険の主なちがいは、「法律上で加入が強制されているか否か」です。
一般に、自賠責保険は「強制保険」と呼ばれており、
原則として、公道を走るすべての自動車やバイクは、これに加入しなければなりません。
もし違反すると、「自賠法5条違反-88条の3適用:1年以下の懲役・50万円以下の罰金」
が科せられてしまいます。
自賠責保険の支払いの限度額は以下のように定められています。

死亡の場合 3000万円円
後遺障害の場合(※) 等級に応じて4000万円~75万円
傷害(ケガ)の場合 120万円

※後遺障害の支払基準は後遺障害等級表を参照してください。
◆自賠責保険は、人身事故のみの補償です。物損事故には適用されません。
◆一度の事故で複数の被害者がいた場合でも、
それぞれの被害者に限度額まで支払われます。
◆加害者の損害は対象になりません。
◆被害者に過失の程度が大きいと、減額される場合があります。
【重要】 政府保障事業
万が一、加害者の自動車に自賠責保険がかけられていなかったり、
加害者がひき逃げをして名前も連絡先も何もわからなかったりした場合は、
自賠責保険と同じ基準で、政府が支払ってくれます。これを政府保障事業といいます。
請求したいときは、最寄りの保険会社か共済組合の窓口に問い合わせれば受け付けてくれます。

自動車保険(任意保険)

被害者の損害が自賠責保険の範囲を超える場合、
その超えた部分は加害者自身が負担しなければなりません。
たとえば被害者が死亡し、その損害が8000万円であり、
自賠責保険から3000万円が支払われたのなら、
残り5000万円は加害者自身が支払わねばならないのです。
このような場合にそなえて加入しておくのが自動車保険です。
自賠責保険が強制保険であるのに対して、
自動車を運転する人が自由意思で加入するのが「任意保険」です。
【重要】任意保険基準???
保険会社の担当者から、「任意保険の支払基準では・・・」
と説明されることがありますが、これは要するに、「各社独自で決めている基準」です。

別に法令で定められた統一基準ではありませんので、各社の「示談希望額」
と考えてさしつかえありません。